白鳥の湖【ミハイロフスキーバレエ】
2012年 01月 08日
ミハイロフスキーバレエの「白鳥の湖」を観て来ました
サラファーノフ!エレガント!!
端正で清潔感のある踊りでやっぱり好きだな~。軽いジャンプに綺麗な回転も見事でしたし、会話をする時の手ぶりなど、身のこなしが全てエレガントなんです!!ペレンをリフトしている時も美しい5番ポジションをキープしていて「すごいな~」と思いました。
今回はアサフ・メッセルがアレクサンドル・ゴルスキー版をもとに改訂した新しい「白鳥の湖」の日本初披露となりました。今までミハイロフスキーが上演してきた「白鳥の湖」とはだいぶ変わったようです。とはいえ、私は今までミハイロフスキーがどんな「白鳥の湖」を上演していたのか全く覚えていないので、どこがどう変わったのか全然分かりませんが、長年のマールイ(ミハイロフスキーバレエのこと)ファンの方々からは「以前の方が良かった」という感想を頂きました。
<1幕>
帽子にマントという王子の衣装が良かったです。1幕に王子のヴァリエーションも入りました。
トロワはこちらのバージョンでした(こちらの動画は女性ヴァリエーションが映っていませんが)コーダに出てくるアラベスクのポーズで後に下がる動き(4分あたり)が好き。終盤でこの動きをするのは結構大変だと思います。
女性2人は綺麗に踊っていたと思います。アントン・プロームは「もう少し踊れるんじゃないかなぁ?」と感じました。
私はこちらのバージョン(プティパ、イワーノフ版?)のトロワが好みです。
<2幕>
王子が湖で白鳥たちに囲まれるところや、白鳥の間をぬってオデットを探すところ綺麗ですよね 真っ白なチュチュの中に一色(今回は王子の衣装は黒)だけ色があると綺麗なんですよ。
そして大好きな白鳥の群舞登場場面。あーこれ踊ってみたい!!終演後にバレエ仲間さんから「あの群舞観るとさ、踊ってみたくなるでしょ?」と聞かれました。よくお分かりで(笑)
湖畔でのPDD(パドドゥ)はうっとりですね。ペレンは連日の疲れのせいか、メドーラの方が動きが良かった気がします。途中、怒ったような表情に見えたのですが・・・何だろう?サポートのせい?気のせいかな・・・。
主役の2人も群舞ももちろん綺麗でしたが、綺麗だけど・・・こう心に押し寄せてくるようなものは感じませんでした。
<3幕>
ペレン!2幕よりオディールの方が生き生きしてて良い!32回転も綺麗にばっちり決めてました 所々で見せるちょっと悪そうな笑みがキュート!!
黒鳥のパ・ド・ドゥ。踊っている王子はサラファーノフ。
客人の踊りの中ではスペインを踊ったデニス・モロゾフのキレのある踊りに目を引かれました 1幕の王子の友人の中でも目立ってましたね。スペインてかっこよくて踊ってみたいな~と思いますが、自分には似合わないと思います・・・。
<4幕>
2幕の群舞は正直うーんでしたが、ここは押し寄せてくるものがありました!ペレンも2幕より断然良かった
ロットバルトのツァルも好演でした^^ サラファーノフにすごい勢いで羽をむしりとられてました(笑) 海賊のビルバントも良かったし、悪役が似合うようです。
最後は身投げなしのハッピーエンドバージョン!私はやっぱりハッピーエンド版がいいなぁ。「人間に戻れたわ」と王子と見つめ合いながら2人で腕に触れる姿は本当に幸せそうで、ぐっときました!!ちなみにサラファーノフは悲劇版が好みだそうです。
私、ロシアバレエが好きだわ!と改めて感じました^^
終演後はバレエ仲間さんと感想を語り合いました。「衣装は良くなったけれど、昨年の方が振りが良かった」とのことです。私は「〇〇版はこういう振付」という知識に乏しいですし、バレエを観る時は振付よりもダンサーの雰囲気や手足の動きを観てしまいます。バレエ観賞のポイントは人それぞれなので、自分とは違う視点で観ている方の感想を聞くととっても勉強になります^^
【出演】
オデット/オディール: イリーナ・ペレン
ジークフリート:レオニード・サラファーノフ
悪魔:ウラジーミル・ツァル
道化:デニス・トルマチョ
王妃:ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師:イーゴリ・フィリモーノフ
パ・ド・トロワ:タチアナ・ミリツェワ(変更あり後で確認します)、ワレーリア・ザパスニコワ、アントン・プローム
小さい白鳥:アンナ・クリギナ、エカテリーナ・ホメンコ 、ナタリア・クズメンコ、マリーナ・ニコラエワ
大きい白鳥:ワレーリア・ザパスニコワ、マリア・グルホワ、アステリーク・オハネシアン
スペイン:オリガ・セミョーノワ 、クリスティーナ・マフヴィラーゼ、デニス・モロゾフ、アレクサンドル・オマール
ハンガリー (チャルダシュ) :アンナ・ノヴォショーロワ、ミハイル・ヴェンシコフ
ポーランド(マズルカ):ダリア・エリマコワ、アーラ・マトヴェーエワ、アレクセイ・マラーホフ、フィリップ・パルハチョフ
イタリア(ナポリ):ナタリア・クズメンコ、ニキータ・クリギン
指揮:ヴァレンティン・ボグダーノフ
演奏:レニングラード国立歌劇場管弦
サラファーノフ!エレガント!!
端正で清潔感のある踊りでやっぱり好きだな~。軽いジャンプに綺麗な回転も見事でしたし、会話をする時の手ぶりなど、身のこなしが全てエレガントなんです!!ペレンをリフトしている時も美しい5番ポジションをキープしていて「すごいな~」と思いました。
今回はアサフ・メッセルがアレクサンドル・ゴルスキー版をもとに改訂した新しい「白鳥の湖」の日本初披露となりました。今までミハイロフスキーが上演してきた「白鳥の湖」とはだいぶ変わったようです。とはいえ、私は今までミハイロフスキーがどんな「白鳥の湖」を上演していたのか全く覚えていないので、どこがどう変わったのか全然分かりませんが、長年のマールイ(ミハイロフスキーバレエのこと)ファンの方々からは「以前の方が良かった」という感想を頂きました。
<1幕>
帽子にマントという王子の衣装が良かったです。1幕に王子のヴァリエーションも入りました。
トロワはこちらのバージョンでした(こちらの動画は女性ヴァリエーションが映っていませんが)コーダに出てくるアラベスクのポーズで後に下がる動き(4分あたり)が好き。終盤でこの動きをするのは結構大変だと思います。
女性2人は綺麗に踊っていたと思います。アントン・プロームは「もう少し踊れるんじゃないかなぁ?」と感じました。
私はこちらのバージョン(プティパ、イワーノフ版?)のトロワが好みです。
<2幕>
王子が湖で白鳥たちに囲まれるところや、白鳥の間をぬってオデットを探すところ綺麗ですよね 真っ白なチュチュの中に一色(今回は王子の衣装は黒)だけ色があると綺麗なんですよ。
そして大好きな白鳥の群舞登場場面。あーこれ踊ってみたい!!終演後にバレエ仲間さんから「あの群舞観るとさ、踊ってみたくなるでしょ?」と聞かれました。よくお分かりで(笑)
湖畔でのPDD(パドドゥ)はうっとりですね。ペレンは連日の疲れのせいか、メドーラの方が動きが良かった気がします。途中、怒ったような表情に見えたのですが・・・何だろう?サポートのせい?気のせいかな・・・。
主役の2人も群舞ももちろん綺麗でしたが、綺麗だけど・・・こう心に押し寄せてくるようなものは感じませんでした。
<3幕>
ペレン!2幕よりオディールの方が生き生きしてて良い!32回転も綺麗にばっちり決めてました 所々で見せるちょっと悪そうな笑みがキュート!!
黒鳥のパ・ド・ドゥ。踊っている王子はサラファーノフ。
客人の踊りの中ではスペインを踊ったデニス・モロゾフのキレのある踊りに目を引かれました 1幕の王子の友人の中でも目立ってましたね。スペインてかっこよくて踊ってみたいな~と思いますが、自分には似合わないと思います・・・。
<4幕>
2幕の群舞は正直うーんでしたが、ここは押し寄せてくるものがありました!ペレンも2幕より断然良かった
ロットバルトのツァルも好演でした^^ サラファーノフにすごい勢いで羽をむしりとられてました(笑) 海賊のビルバントも良かったし、悪役が似合うようです。
最後は身投げなしのハッピーエンドバージョン!私はやっぱりハッピーエンド版がいいなぁ。「人間に戻れたわ」と王子と見つめ合いながら2人で腕に触れる姿は本当に幸せそうで、ぐっときました!!ちなみにサラファーノフは悲劇版が好みだそうです。
私、ロシアバレエが好きだわ!と改めて感じました^^
終演後はバレエ仲間さんと感想を語り合いました。「衣装は良くなったけれど、昨年の方が振りが良かった」とのことです。私は「〇〇版はこういう振付」という知識に乏しいですし、バレエを観る時は振付よりもダンサーの雰囲気や手足の動きを観てしまいます。バレエ観賞のポイントは人それぞれなので、自分とは違う視点で観ている方の感想を聞くととっても勉強になります^^
【出演】
オデット/オディール: イリーナ・ペレン
ジークフリート:レオニード・サラファーノフ
悪魔:ウラジーミル・ツァル
道化:デニス・トルマチョ
王妃:ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師:イーゴリ・フィリモーノフ
パ・ド・トロワ:タチアナ・ミリツェワ(変更あり後で確認します)、ワレーリア・ザパスニコワ、アントン・プローム
小さい白鳥:アンナ・クリギナ、エカテリーナ・ホメンコ 、ナタリア・クズメンコ、マリーナ・ニコラエワ
大きい白鳥:ワレーリア・ザパスニコワ、マリア・グルホワ、アステリーク・オハネシアン
スペイン:オリガ・セミョーノワ 、クリスティーナ・マフヴィラーゼ、デニス・モロゾフ、アレクサンドル・オマール
ハンガリー (チャルダシュ) :アンナ・ノヴォショーロワ、ミハイル・ヴェンシコフ
ポーランド(マズルカ):ダリア・エリマコワ、アーラ・マトヴェーエワ、アレクセイ・マラーホフ、フィリップ・パルハチョフ
イタリア(ナポリ):ナタリア・クズメンコ、ニキータ・クリギン
指揮:ヴァレンティン・ボグダーノフ
演奏:レニングラード国立歌劇場管弦
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おロシア人
at 2012-01-10 17:07
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サラファーノフ、エレガントな王子だったのですね!さすがはマリインスキーですね。
舞台マナーもとても美しいと思います。
わたしは、演出のほうも、ダンサー個々のほうも、両方楽しみたい欲張りなタイプなので(苦笑)、今回の白鳥に関しては、
「個々の踊り手さんは素晴らしい」と思いました。
「演出は前と比べないで、まっさらな気持ちで見なくちゃいけない」とわかっていつつも、ちょっと複雑でした。
モロゾフはシャープで切れがありますね。
よくも悪くも、彼は小芝居や演技をするタイプではなく、踊りに徹する、地味な人だから、しまじろうさんが気に入ってくれて、ちょっと嬉しいです。
しまじろうさんは、せっかくお目目が大きいのですから、目力駆使して、
かっちょいいスペイン踊ってみてくださいな。
きっと似合うと思いますよ。
舞台マナーもとても美しいと思います。
わたしは、演出のほうも、ダンサー個々のほうも、両方楽しみたい欲張りなタイプなので(苦笑)、今回の白鳥に関しては、
「個々の踊り手さんは素晴らしい」と思いました。
「演出は前と比べないで、まっさらな気持ちで見なくちゃいけない」とわかっていつつも、ちょっと複雑でした。
モロゾフはシャープで切れがありますね。
よくも悪くも、彼は小芝居や演技をするタイプではなく、踊りに徹する、地味な人だから、しまじろうさんが気に入ってくれて、ちょっと嬉しいです。
しまじろうさんは、せっかくお目目が大きいのですから、目力駆使して、
かっちょいいスペイン踊ってみてくださいな。
きっと似合うと思いますよ。
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rabbitsick at 2012-01-11 00:20
おロシア人さん
ノーブルリョーニャでしたよ~。カーテンコールでクロワゼ状態(ほぼペレンと向き合っているので)で胸に手をあてて軽く頭を下げる姿が最高にエレガントでした!!って、かなり贔屓目が入ってるかもしれませんが・・・。そういえば、ゼレンスキーを観た時もおロシア人さんと「さすがマリンスキー仕込み!」という話をした気がします!
演出を比べてしまう気持ちは分かります^^ 長年マールイを見守って来た方々にとっては複雑な気持ちですよね。
モロゾフは2006年の「眠り」と昨年の「ニューイヤーバレエワルツの祭典」で観ていますが、今回初めてきちんと認識出来ました!「海賊」のランゲデムではそんなに目を引かれなかったのですが、「白鳥」では「モロゾフいいな~」と思いました^^ やはり小芝居より踊りに徹するタイプということでしょうかね♪
スペイン似合うと言って頂けて嬉しいです。昔、ドンキのセギティリヤ?踊った時にY先生が「こういう踊り初めてなのに上手じゃない^^」と言ってくれたことを今思い出しました。懐かしい・・・。あ~懐かしいなぁあの頃・・・。
ノーブルリョーニャでしたよ~。カーテンコールでクロワゼ状態(ほぼペレンと向き合っているので)で胸に手をあてて軽く頭を下げる姿が最高にエレガントでした!!って、かなり贔屓目が入ってるかもしれませんが・・・。そういえば、ゼレンスキーを観た時もおロシア人さんと「さすがマリンスキー仕込み!」という話をした気がします!
演出を比べてしまう気持ちは分かります^^ 長年マールイを見守って来た方々にとっては複雑な気持ちですよね。
モロゾフは2006年の「眠り」と昨年の「ニューイヤーバレエワルツの祭典」で観ていますが、今回初めてきちんと認識出来ました!「海賊」のランゲデムではそんなに目を引かれなかったのですが、「白鳥」では「モロゾフいいな~」と思いました^^ やはり小芝居より踊りに徹するタイプということでしょうかね♪
スペイン似合うと言って頂けて嬉しいです。昔、ドンキのセギティリヤ?踊った時にY先生が「こういう踊り初めてなのに上手じゃない^^」と言ってくれたことを今思い出しました。懐かしい・・・。あ~懐かしいなぁあの頃・・・。
by rabbitsick
| 2012-01-08 23:33
| バレエ
|
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