椿姫【パリ・オペラ座バレエ団】
2014年 03月 23日
パリオペラ座の「椿姫」を観て来ました
パソコンに穴が空くほど見ているアニエスとビュリョンの椿姫を生で全幕観ることが出来て感激!!! 2人の椿姫は2012年のバレエフェスティバルで黒のPDDを観たけれどやはりガラと全幕は違う。そして椿姫に使われる曲は私が大好きなオールショパン!!
椿姫の中で使われるショパンの曲の中でも1番好きなのはピアノ協奏曲第2番。これはショパンが19才で作曲した初めてのピアノ協奏曲。初恋の相手コンスタンツィア(ソプラノ歌手)を想いつつも、告白出来ずにいた気持ちをこの協奏曲に込めたそうです。 そのピアノ協奏曲第2番第2楽章が使われるのが第1幕。マルグリットに一目で恋に落ちたアルマンが、マルグリットを見舞うこの場面(青のPDD)。
椿姫の中で使われるショパンの曲の中でも1番好きなのはピアノ協奏曲第2番。これはショパンが19才で作曲した初めてのピアノ協奏曲。初恋の相手コンスタンツィア(ソプラノ歌手)を想いつつも、告白出来ずにいた気持ちをこの協奏曲に込めたそうです。 そのピアノ協奏曲第2番第2楽章が使われるのが第1幕。マルグリットに一目で恋に落ちたアルマンが、マルグリットを見舞うこの場面(青のPDD)。
この2楽章は初恋の淡い気持ちが込められた甘美な旋律。初恋の揺れる想いを主題を変奏して表現しています。ショパンは 「彼女に伝えたいことはあるが、僕はそれをピアノに言わせるのだ」 と友人宛の手紙に綴っているそうです。若きアルマンがマルグリットへ気持ちを伝えるこのPDDにぴったりの曲なのです!!
第2幕。田舎の家で過ごすマルグリット、アルマン、友人たち。ここでマルグリットがパトロンである公爵との関係を断ち、アルマンと生きることを決意します この場面で踊られるのが白のPDD。使用曲はピアノソナタ3番3楽章♪ この曲はふたりの象徴なのか、物語の中で至るところで引用されます。
「椿姫」の中には青、白、黒の3つのPDDが登場しますが、どれも難度の高いリフト。いやー男性は大変だ
アルマンの父に息子と別れて欲しいと懇願され、また自分もマノンのようになることを恐れ、アルマンの前から姿を消したマルグリット。マルグリットからの別れの手紙に絶望するアルマン。この感情剥き出しの踊りが胸を打つんです。180度開脚ジャンプして、膝をついて座る着地すごい。「椿姫」、男性はごろごろ転がったり、スライディングしたりの動きが多いからあざだらけだろうなぁ・・・。
アルマンの父に息子と別れて欲しいと懇願され、また自分もマノンのようになることを恐れ、アルマンの前から姿を消したマルグリット。マルグリットからの別れの手紙に絶望するアルマン。この感情剥き出しの踊りが胸を打つんです。180度開脚ジャンプして、膝をついて座る着地すごい。「椿姫」、男性はごろごろ転がったり、スライディングしたりの動きが多いからあざだらけだろうなぁ・・・。
黒のPDDで燃え尽きたふたりに代わって、ふたりを投影したマノンとデ・グリューが踊ります。ここで使用されるのはアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ。「椿姫」を観る前に「マノン」も観るべき!観た方が感情移入出来ます!マノンとデ・グリューの踊りが終わると、華やかな舞踏会が始まります。
この曲はユンディ・リの演奏でどうぞ♪
昨年末のユンディ・リのリサイタル、仕事で行けないだろうとチケットは諦めました(実際行けなかったし)今年も来日してくれー!!
そして第3幕の最後、病気で亡くなったマルグリットが残した日記を読み、マルグリットが自分を愛していたという真実を知るアルマン。そこで使用されるのがピアノ協奏曲第1番2楽章。これもとーーっても綺麗な曲!!アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズからのピアノ協奏曲第1番2楽章という、正反対の曲想にがらりと変わるところがまた良いんです。
ピアノ協奏曲第1番2楽章はヴァル・カニパローリ振付のルシア・ラカッラ&シリル・ピエールの椿姫で聴いて下さい あ~綺麗な曲。
幕が降り、鳴り止まぬ拍手。会場はスタンディングオベーション。「アニエスたくさんの感動をありがとう」という垂れ幕にうるっときてしまいました。パリオペラ座の定年は42歳。アニエスは昨年パリオペを引退しました それに関するインタビューはダンスキューブに記載されています。ダンサーを引退するわけではないので、まだまだアニエスの美しい踊りは観れそうですね。
【出演】
振付・演出:ジョン・ノイマイヤー(1978年)
音楽:フレデリック・ショパン
指揮:ジェームズ・タグル
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ピアノ:エマニュエル・ストロセール、フレデリック・ヴェス=クニテール
マルグリット:アニエス・ルテステュ
アルマン:ステファン・ビュリョン
デュヴァル氏(アルマンの父):ミカエル・ドナール(ゲスト・エトワール)
マノン・レスコー:ローラ・エッケ
デ・グリュー:ヴァンサン・シャイエ
プリュダンス:サブリナ・マレム
ガストン:クリストフ・デュケンヌ オランプ:レオノール・ボラック
公爵:ローラン・ノヴィ
N伯爵:シモン・ヴァラストロ
ナニーナ(マルグリットの侍女):クリスティーヌ・ペルツェー
by rabbitsick
| 2014-03-23 23:29
| バレエ
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